双体道祖神、一つ一つ違うようでいて似ているところもあります。理由は簡単です。同じ石工の作品だから。被り物・衣装・顔かたちなど、どうしても石工の個性が出てきます。もう一つは、石工が一つの部落で作ったら近くの部落でまた作り始める?なんてことがあったと思います。

この道祖神でも同じようなことが言えます。No.195青鬼部落の他にも似たのがあります。この石工の特徴は、立派な門構えにあります。またポーズも似ています。まあ知る限り三つの部落でいい仕事をしています。

ところでこれ、前回見付けられなかったものです。それはそうです。歴史民俗資料館横のところに並べてありました。何でも廃村になる時、部落の大切な遺産も麓に降ろしたそうです。ですからここに来れば、お参りができるというわけです。

この石工、上部もそうですが、人物も道祖神らしい等身、さらに持ち物にも決して抜かりなく非常に丁寧に仕事をしています。どちらも目の彫り方…命!を見ていると。優しさがにじみ出ています。これは再訪して良かったと。
       
      白馬村:北城
       
      https://www.mapion.co.jp/m2/36.68007008558863,137.85562990176982,16